株式会社すまいるほーむ | 社長の独り言
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9.シロアリ(10/23 10:45)


先日ネットを徘徊(笑)していると面白い書き込みを見つけました。

 

「基礎外断熱やってる建築現場見るんだけど
次世代4地域ではシロアリ被害でヤバイという話を聞くけど大丈夫なのかい?
しかも基礎立ち上がりの部分しかしてなかったし 」

 

実はこれ富山県の住宅業界の人たちが書き込んでいる掲示板。

どこかの営業マンが書いたもののようですが、どうもピントがずれているような気がする。

 

よくお客様から「他社から、外張り断熱の基礎断熱はシロアリが入りやすいから駄目だと聞いたのですが」と言われます。

確かにシロアリは基礎断熱材を通って家に入ります。でも、シロアリが断熱材を食べるわけではありません。

「蟻道」といって、あくまでも通り道なんです。

 

ちなみにすまいるほーむでは、蟻道となることを防ぐために基礎の内側に断熱材を施工します。

 

シロアリが入る時は外断熱だろうが在来工法だろうがコンクリート造りだろうが関係ありません。

シロアリは木を食べます。構造に木材を使用する限り、どんな工法でもシロアリが入る可能性があります。

 

シロアリは建築物や樹木、農作物などを加害する害虫として知られていますが、世界中に生息している2260種シロアリのうち、建築物などを加害するものは53種にすぎません。

シロアリは熱帯から温帯まで幅広く分布しており、日本には16種の生息が確認されています。

この内建築物に被害を与えるのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種です。

 

ヤマトシロアリは北海道の旭川以南に、イエシロアリは千葉県以南の太平洋沿岸に、ダイコクシロアリは奄美大島以南に、それぞれ分布しています。

アメリカカンザイシロアリはもともとアメリカから家具などについてやってきたと考えられており、現在全国に点々と分布しています。

<画像:yamatoshiroari-mapy.gif><画像:americashiroari-mapak.gif>

 

一般的にシロアリと呼ばれているものは湿気を好みます。

ですから家づくりに関しては壁内や床下の湿気対策が必要です。

県内では2階の柱にまで防蟻処理をしている会社もありますが、薬剤の効果は5年くらいです。

 

すまいるほーむでは根本的な対策として、外張り断熱で壁内結露を抑え、セルローズファイバーで壁内の調湿をします。

また、土台にはシロアリが嫌うヒノキを使います。

 

35年間ローンを払い続けるのに、5年しか持たない薬剤を使って「シロアリ対策は万全です」っていうかたの考え方が理解できません。

すまいるほーむは作り直すことのできない構造にこだわっています。

 

ところで先述のアメリカカンザイシロアリですが、一般的なシロアリと違い乾燥したところにも生息できます。

しかも有効な対策ができません。どんなに防蟻処理をしたところで効果はないようです。

まだ国内では少数ですが、アメリカからの木材や家具には注意を払ったほうがいいかもしれませんね。

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